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1305話

しばらくしないうちに、呉雄峰が向こうから歩いてきた。

「坊やは寝ついた?」李羨羨が顔を上げて尋ねた。

「ああ、二分もしないうちに眠ってしまったよ。子供の睡眠の質は良いからね、すぐ寝付けるんだ」呉雄峰はそう言いながら、ベッドに上がり、妻の傍らに斜めに横になった。

「なんで昨日みたいにあっちで寝ないで、こっちに来るの…」李羨羨は胸元が開いた寝間着を上に引っ張り上げた。彼女はベッドヘッドに半分寄りかかっていた。

「あっちじゃ眠れないんだよ!」呉雄峰はそう言いながら、手を伸ばして妻の柳のような細い腰に腕を回した。彼女はまだ昨夜のことを覚えているんだなと思った。

「やめてよ…」李羨羨は頬を赤らめ、手を伸...