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1213話

今日も、どれだけ時間が経ったのか分からないが、半開きのドアはそのままで、彼が入ってくる気配はまったくない。

心の中で溜息をつきながら、先ほど彼と喧嘩してしまったことを後悔した。夫婦喧嘩は避けられないとはいえ、一度あれば二度目も必ずある。だから、できるだけ避けるべきだ。堤防は蟻の穴から決壊するように、婚姻関係の終わりも些細な矛盾から始まることが多い。

バスタオルを手に取り、体をしっかりと拭き、薄手の胸元の開いたネグリジェを直接身につけた。浴室を片付けてから、しなやかな足取りで寝室へ向かう。春の深城は気温が高めとはいえ、やはり少し肌寒さを感じる。

彼はまだベッドに座ったまま、ぼんやりと愛しい...