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110話

「今すぐ出るわ」

「うん」

この瞬間、李羨羨の姿は見えないものの、趙揚は彼女がきっと興奮しているに違いないと感じていた。

結局のところ、李羨羨は何かを見たはずだ。しかも今は真昼間で、あの時の浴室よりもはっきり見えるはずだ。あれだけの大きさのものを見て、彼女は気に入ったのだろうか?

得意げな気持ちを抱きながら、ベッドから降りた趙揚はすでに服を着始めていた。

しかし、李羨羨は本当に興奮していたのだろうか?

明らかにそうではなかった。驚きの他に、李羨羨がより強く感じていたのは自責の念だった。

李羨羨にとって、叔父さんの寝室のドアを開けるべきではなかったし、ましてや叔父さんのあそこを見つめるべきでは...