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1046話

「はぁ、俺だって外で旗でも掲げて目立ちたいよ。でもな、拍手するには両手が要るってもんだ」張志霖は喜児の言葉に乗っかって言った。こんなに気が強い女の子に対しては、鈍くて無口では通用しないのだ。

「二人とも何を話してるの?」李羨羨は顔を洗い終えて出てきて、二人が旗やら彩旗やらで盛り上がっているのを聞いた。

「張志霖が外で彩旗を掲げて目立ちたいって言ってるの。小羨、次に街に行くときに彼のために一枚買ってきてあげたら?」徐多喜はくすくす笑いながら言った。

「あなたのほうがコネあるでしょ、自分で買ってきてあげれば?」李羨羨は喜児を睨みつけた。私たち二人はちょうど気まずい状況なのに、からかいに来るな...