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1017話

「李羡羡は小宝の切実な様子を見て、彼の熱意を打ち砕くのが忍びなく、少し考えた後、承諾することにした。

確かに彼を連れて街に出るのはずいぶん久しぶりだし、それに冬服も数着買ってあげないといけない。子供の成長は早く、去年の冬の服は今年ではほとんど着られなくなっていた。

徐多喜がバイクを運転し、李羡羡は小宝を後ろに乗せて、エンジンをかけると、三人は町へと向かう道を進んでいった。

冬の山間部はまだ青々としていて、暖かな陽光が曲がりくねった田舎道に降り注ぎ、靄のような薄い霧を立ち上らせていた。

小宝はとても興奮した様子で、徐多喜の後ろに立ち続け、小さな頭をあちこち向けて、寒さなど全く感じていないようだっ...