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85話

高正声は阎京の思考がここまで全面的であることを予想していなかった。確かに彼も同じ考えを持っていた。今回の病気は感染の広がりが非常に速く、もし他の軍人も感染していながら早期発見されなければ、軍区には常に感染の危険が存在することになる。彼がまさに一劳永逸の解決策を探そうとしていた時、阎京はすでに考えをまとめ、自ら提案してきたのだ。

この瞬間、長年戦場を駆け巡ってきた高正声の心にも、思わず敬服の念が湧き上がった。

「君の考え通りにやろう。軍区のことは私が処理しておく」と高正声は言った。

「ありがとうございます、高司令」阎京は真摯に答えた。

高正声は阎京の肩を叩いた。今やっと陈宇昊と白一鸣が彼...