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759話

カチン!

銃弾が三号に向かって飛んでいくその瞬間、突如一筋の白光が閃き、刹那のうちに弾丸は空中で弾け飛んだ。その光は何の妨げも受けずに木の扉を貫き、親指ほどの穴を残していた。

「暗器だ!」

シッ!その場にいた全員が思わず息を呑んだ。まさかこの緊迫した状況で、誰かが外から屋内へ暗器を投げ込むとは誰も予想していなかった。

中海内部の作戦所は一見簡素に見えるが、実はこの周囲の木壁は最も堅固な鉄樺の木で作られており、その強度は鋼板と変わらないほどだ。銃弾さえ貫通できない。

だからこそ、龍崎大川はここに立って何の恐れも抱いていなかった。相手がロケットランチャーでも使わない限り、彼は百パーセント安...