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673話

「実は特に用事もないんだ、暇だから一緒にお茶でもと思って」と秦哲が言った。

「用もないなら消えろ、俺は忙しいんだ、お前とお茶なんか飲んでる暇はない」と閻京は言い返した。

秦哲とのくだらない会話が終わると、彼は立ち去り、閻京も書斎に戻って修行を始めた。

あの霊草を手に入れてからというもの、閻京の修行は格段に効率的になった。わずか数日の間に、自分の修為が大きく進歩したのを感じていたため、今では修行にも一層熱が入り、少しでも時間があれば書斎で修行に励むようになっていた。

気がつけば一日が過ぎていた。

翌日、彼は朝食を済ませるとすぐに診療所へ向かった。

今や診療所には閻京と王涛の二人だけで、と...