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669話

しかし今や閻京の体内の経脈には既にあの霊気が満ちており、蠱毒の気はその霊気に触れた瞬間に呑み込まれ、跡形もなく消えていった。

半刻の後、閻京は自分の体内の蠱毒が完全に消え去ったことを感じ取れた。残っているのは充満した霊気だけだ。

閻京を長い間悩ませてきたこの蠱毒は、ついに彼によって退治されたのだ。

閻京は興奮のあまり、思わず大きく笑い声を上げた。

今や体内に霊気が満ちているため、その笑い声も気力に満ち溢れ、すぐに白浔を驚かせることとなった。

しばらくして、白浔が書斎の扉を開け、閻京を見つめて言った。「さっきなんであんなに大きな声で笑ってたの?何かおかしくなったの?」

「俺の体内の蠱毒が解け...