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663話

閻京はしばらく考え込んだが、結局何も思いつかず、部屋を出ようとした。他の墓室も見て回り、何か手がかりを見つけられないか確かめてみたいと思ったのだ。

また、閻京は何か良いものが見つかるのではないかという期待も抱いていた。

閻京は続けて数部屋の墓室に入ってみたが、どれもとても広々としており、副葬品は非常に少なかった。それらの品々を見てみると、年代が古いこと以外には、特に変わったところは見当たらなかった。

この墓の配置は実に奇妙で、一般的な墓というよりは、まるで生きている人の住居のようだった……たとえば今、閻京が立っている墓室には石のテーブルと二つの石の椅子が置かれていた。

好奇心に駆られ、閻京はそ...