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589話

定風珠から定雨珠まで、閻京たちはまさに「策を尽くして」きた。ここまでの道のりでほとんど全員が命を落としかけたが、今回は危うく閻魔に会いそうになったものの、比較的簡単に珠を手に入れることができた。

「南嶺県の町全体がこの定雷珠を守っていたからこそ、私たちは簡単に手に入れられた。でも、これから出ていくのは容易ではないわ」傾城が言った。

「どういう意味だ？」閻京が尋ねた。

「老楊が私たちに手を出したのは、必ず七爺の指示を受けてのこと。でも、老楊がこんなに長く戻って報告していないとなれば、七爺の慎重さからして、必ず別の者を寄越すはずよ」傾城は説明した。

「おそらく、単に別の者を派遣するだけでは...