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552話

周清は何も言わなかった。葉添は彼女が辛い思いをしているのではと心配し、周清の手を握って無言で慰めた。

傾城は七つの宝箱を見つめ、何の動きも見せなかった。閻京たちも宝箱から目を離さなかった。七つの宝箱は完全に同じ形をしており、どれが本物か見分けることは困難だった。

「この七つの宝箱のうち、一つだけが動かせるもので、残りの六つはテーブルに固定されています。間違えて触れると、罠が作動する可能性が高いので、気をつけてください」と傾城は注意を促した。

閻京は宝箱を見つめたが、七つの違いを全く見分けることができなかった。不用意に宝箱に触れて罠を作動させないよう、少し位置をずらした。

「見つけました...