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472話

公仪廃の目的を知った今、閻京はむしろ心が落ち着いた。長生不老術の配方が自分の手にある限り、公仪廃との交渉の切り札になる。それこそが公仪廃が今まで彼らを生かしておいた理由だった。

「あなたも私も分かっているはずだ。私は配方を渡すつもりはない」と閻京は言った。

公仪廃はしばらく沈黙した後、笑みを浮かべた。「閻先生は本当に骨のある方だ。だが、どこまで強気でいられるか見ものだな。私には時間がある。じっくりと付き合わせてもらおう」

「公仪先生はよく考えたほうがいい。この世で配方を知っているのは私だけだ。もし私が死ねば、公仪先生は一生かけても二度と配方を手に入れることはできない」と閻京は言った。

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