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463話

鶏冠蛇は恥辱と怒りに震え、尾を振り回してエン・ジンを地面に叩きつけた。エン・ジンの体が地面に落ちる鈍い音が響き、鉄槍も鶏冠蛇の力で七、八メートルも先へ弾き飛ばされていた。

エン・ジンは左足に手を当てると、すでに血が流れ出していた。彼は素早く身につけていた九霞觞を取り出し、歯を食いしばって痛みに耐えながら、傷口に九霞觞を手早く振りかけた。一時的に痛みは和らいだ。そして彼はチャンスを見計らって前に身を投げ出し、地面に落ちていた鉄槍を拾い上げた。

鶏冠蛇はエン・ジンの動きに合わせて素早く泳ぐように近づき、攻撃の準備を整えた。エン・ジンは今度こそ鶏冠蛇の尾の急所を狙い、手にした鉄槍を力いっぱい突き...