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409話

阎京が何か言おうとした瞬間、突然悲鳴が聞こえた。阎京と离は顔を見合わせると、すぐにその方向へ駆けつけた。

「どうしたんだ?」阎京は大声で尋ねた。

燕离人は公仪岸を指さして言った。「彼が...屍毒に侵されています!」

公仪岸の唇はすでに紫色に変色し、四肢も硬直し始めていた。これは確かに屍毒にかかった症状だった。燕离人が見識広く、屍毒までも見分けられることに、阎京はやや意外に思った。

「屍毒はまだ発症し始めたばかりだ。まず彼を寝かせろ」阎京は公仪岸の脈を取りながら即座に指示した。

燕离人たちはすぐに従い、阎京は素早く公仪岸の体のいくつかのツボを押さえ、屍毒の拡散を食い止めた。

「荷物を...