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405話

白浔たちもすぐに上がってきた。皆がこの階段を見て、無意識のうちに、これが墓の中の墓、つまり地下の宮殿へと続いていると思った。

「この石の棺にも李茂貞の遺体がないわね。じゃあ、李茂貞はどこに埋葬されたの?」倾城が突然尋ねた。

この墓室が唐朝時代のものであることは間違いなく、王室の様式に従って建てられていた。しかし石棺の中には李茂貞の遺体はおろか、偽物の遺体すら入っていなかった。

「おそらく、本当の墓室はここではなく、下にあるのかもしれない」離が言った。

倾城の表情が再び曇った。「下は秦朝の墓室よ。李茂貞は風水の格式を理解していたから、先人の墓室に手を出すはずがないわ」

「下りてみれば何...