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392話

李院長はさっきジェイソンたちを予約済みのホテルへ案内させたばかりで、夜にはまだ彼らと食事をする予定だったが、厳京が用事で彼を探していると聞いて、時間を作ったのだ。

オフィスの中で、李院長は満面の笑みで尋ねた。「厳先生、何かご用件でしょうか?」

「実はですね、小霊さんの名義で奨学金を設立したいと思っています。私個人から一千万元、中医協会の名義で五百万元を寄付する用意があります。その他については、李院長から教育委員会や政府に働きかけていただき、より多くの支援を必要とする学生たちを助け、彼らに教育を受ける機会を与え、将来社会に還元できるようにしていただければと思います」と厳京は言った。

李院長...