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361話

白縦横の言葉は、閻京の心に重みをもたらした。

もし宮商が白縦横に近づいたのが何らかの目的を持ってのことなら、将来どんな結果になろうとも、白縦横はこの感情の被害者になるだろう。しかし、今までの状況から見て、宮商は決して単純な人物ではない。

「閻弟、急に黙り込んだけど、どうしたんだ?」白縦横が声をかけた。

閻京は考え事に夢中になっていて、白縦横に呼ばれてようやく我に返り、「何でもないよ。ただ、どうやって兄さんを手伝えるか考えていたんだ」と答えた。

白縦横は顔を赤らめ、「その、もしこの件がうまくいったら、兄貴の恩人になってくれるってことだな」と言った。

閻京はそんな恩人になりたいわけではなか...