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360話

夕食を終えた、閻京には少しも眠気がなかった。中庭で小将軍と戯れていた。小将軍は今ではずいぶん大きくなり、前足で立つと楚印の身長の半分ほどにもなっていた。

「まだ離のことで悩んでるの?」白浔が中庭に歩み寄って尋ねた。

「そんなことないよ、考えすぎだ」閻京は否定した。

「あなたは嘘をつくとき、いつも私の目を見られないわ」白浔は言った。

閻京は小将軍を腕から下ろした。小将軍も閻京と白浔の間に何かあることを察したのか、尻尾を振りながら走り去った。

「嘘なんてついてないよ。離は北平にいたときに診察した患者の一人に過ぎないんだ。今彼女が私たちの調査に関わりたがってるけど、なぜ私が会いに行く必要が...