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325話

刑事記録の内容と顔酒の証言は確かに一致していた。さらに、閻京は宋慶華に蕭若言のルームメイトの情報も確認させたが、これもまた顔酒の話と合致していた。そのルームメイトはその後休学し、後に事故で亡くなっていたのだ。

「これで顔酒の話は本当だということになるな」宋慶華との電話を切った閻京は、眉を寄せて言った。

「まずは師母の家に行って確認したほうがいいでしょう」白浔が言った。

白浔は思い出していた。以前、秦正の死因を調査した際、彼の家で当時の卒業アルバムを見つけたことを。顔酒は休学処分を受けたものの、最終的には卒業証書を取得しているはずだ。つまり、彼はその年の卒業式に参加していた可能性が高く、卒...