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295話

贡嘎拙仁は何十年もの間ガイドを務め、様々な人々と出会ってきた。太港城を訪れる人々はそれぞれ異なる目的を持っていた。考古学の研究をする者もいれば、考古学の名を借りて実際は盗掘を目的とする者、また冒険を求める者など様々だった。

贡嘎拙仁は生涯で数え切れないほどのガイド経験を積んできたが、今回の経験が彼のこれまでの人生すべてを合わせたよりも刺激的なものになるとは、彼自身知る由もなかった。

ラクダは非常に耐熱性があり、砂漠では極めて有用だが、その進行速度は非常に遅く、馬とは比べものにならなかった。

地図によると、国師府は彼らの宿泊地から約30キロ離れており、ラクダの速度では少なくとも3時間かかる...