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131話

白浔は管洺がドアをきちんと閉めたのを確認してから、ようやく闇京のテーブルに向かった。闇京はコーヒーを飲んでいる。白浔は座り、スマホを取り出してビデオ画面を表示させると、そこには管洺と常行書が話している様子が映っていた。

「いつ盗聴器とカメラを仕掛けたんだ?」闇京は熱いコーヒーを吹き出しそうになった。

「さっきだ」

「どこから手に入れたんだ?」

「車に積んでる」

「……まさか常に盗聴器とカメラを持ち歩いてるのか?恐ろしい奴だな!」

「見たくなければいいだろう」白浔はそう言って、スマホを持って立ち上がろうとした。

「見る見る!」闇京は慌てて白浔の腕を引き、座らせてスマホの画面を注視し...