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6話

頭の中で神農宝典が次々と浮かび上がり、王勝の目の前に現れる様々な薬草についての詳細な知識が得られた。その薬効はもちろん、採取方法まで手に取るようにわかるようになった。

山を登りながら、良い薬草を見つけては採取していき、一時間ほどで籠はすっかり一杯になった。ちょうど帰ろうと思った時、ある岩場に一つの霊芝が艶やかに生えているのが目に入った。頭の中の神農宝典が自動的に判断を始める——その霊芝は、なんと樹齢五十年ものだった。

現代の霊芝はほとんどが人工栽培で、多くても十年物が限界であり、効能も当然ながら強くない。五十年物ともなれば滅多に見られるものではなく、わざわざ多大な時間をかけて山に探しに行く...