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304話

逆に、消耗するのは、ただ時間の問題に過ぎない。

王勝は再び出手することを選ばなかった。この男は彼が想像していたよりもずっと賢かった。結局のところ、黒龍の腕章を持つ特級の人物として、この種の人間はすでに黒龍の腕章の核心部分にアクセスできる立場にあり、持ちうる権限もそれだけ大きいのだ。

特級の男は王勝を上から下まで眺め、そして再び笑い出した。「狼王は流石に狼王だ。実力は本当に並外れている。今お前を殺そうとすれば、確かに骨が折れるだろうな」

男はそう言ったが、その言葉には先ほどのように王勝を殺すと断言する調子はなく、むしろ軽い口調で話しており、少し滑稽にさえ感じられた。真剣さのかけらも見えない。...