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217話

「今のあなたは、責任感があり、命を草のように軽く見ることもない。この世の中には、確かに死ぬべき人間もいるのだから」

スー・イーアーの考えに、ワン・シェンは驚いたが、よく考えてみれば、この半年あまりで自分は確かに大きく変わった。以前の自分なら、こんなに落ち着いて他人と多くのことを語り合う忍耐力などなかっただろう。

ワン・シェンの話を聞きながら、スー・イーアーは呆然としていた。自分の境遇は辛いものだと思っていたが、ワン・シェンと比べれば小さなものに思えた。結局、傭兵として過ごした時期、ワン・シェンは毎日死と隣り合わせの生活をしていたのだ。そういった生活を、スー・イーアーは経験したことがなかった...