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144話

「好きな人と一緒に暮らすのは、素晴らしいことじゃないか?どうした?お姉さんはまだ俺のこと好きじゃないのか?」

王勝は唇を尖らせ、拗ねたような表情を見せた。その様子に義姉は噴き出して笑った。「そんな歳になって、まだ若ぶってるの?好きよ、好きじゃなかったら、うちに来させるわけないでしょ?」

義姉はそう言いながら、自ら赤い唇を差し出した。王勝は心が動き、義姉を抱き上げてベッドへ向かおうとしたが、義姉に制止された。

「ちょっと待って、何を急いでるの?こう、真昼間からは、よくないわ。それに、私、まだそのつもりじゃないし」

その言葉を聞いて、王勝の高まっていた気持ちはあっという間に萎えてしまった。

なるほ...