村の英雄

137話

老王村とは違い、古橋村の地形はとても平坦だった。村に伝わる昔話によると、かつてここには川が流れ、その川にはいくつもの橋がかかっていたという。おそらく、村の名前もそこから来たのだろう。

老王村を出て小玲を連れ、古橋村へと向かう道中、王勝はゆっくりとした足取りで進んでいた。やはり小玲は女の子だし、王勝ほど早歩きはできないのだ。

「小玲、君の村では普段何をして生計を立てているの？」

道中、王勝は好奇心から尋ねた。老王村の製薬工場の進展ぶりに、彼の心は喜びで満ちていた。今回の採用活動が成功すれば、特に問題がなければ、老王村の製薬工場は正式に軌道に乗ることになる。そして王勝は自然と名実ともに社長と...