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967話

この間彼女が誕生日会を開いたとき、妻を迎えに行って会ったよ。確か梨枝とか言ったかな」

他の女性たちがくすくすと笑い出した。

「もう、やめてよ」からかいに耐えられず、妻は笑いながら梨枝の肩を軽く叩いた。

梨枝は笑いながらそれを避け、胸に手を当てて恐れるふりをしながら、他の女性たちに声をかけた。「さあ、行きましょう。新婚さんの恋愛話の邪魔をしちゃいけないわ。誰かが不機嫌になっちゃうから」そう言うと、怒る妻をそのままにして、みんなを誘って楽しげに立ち去った。

遠ざかる女性たちの姿を見つめながら、妻はどこにもやり場のない怒りを私に向け、「ほら見て！全部あなたのせいよ！」と言った。

「僕がなんだって？...