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961話

神、魂、彼女のすべて。

彼女は眉をひそめ、花蕾は時折収縮し、まるで慣れようとしているようで、それでいて私を追い出そうとしているかのようだった。やっと中に入れたというのに、どうして出たいと思えようか。彼女が私の欲望を掻き立て、私も彼女の芳香に触れたいと切望していた。小さな蜜蜂は翅を広げ、ゆっくりと花園の中を行き来する。

驚いたのか、痛みを感じたのか、それとも小さな蜜蜂が去ることを惜しんだのか、少し動いただけで、オジギソウはぴくりと震え、収縮し、痛みの声を漏らした。彼女は瞬時に身を翻して私の手を掴み、動きを止めようとした。

最初は違和感や痛みがあるものだと知っていた。だがこの関門は耐えなければ...