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960話

小指がゆっくりと近づき、最初は侵入せず、門の周囲を軽く滑らせていた。彼女が慣れて、緊張が解けた瞬間、一気に扉を押し開けた。

突然の侵入に驚いたのか、それとも痛みからか、彼女は思わず声を上げ、本能的に逃げようとした。だが、腰を掴まれては逃げ場はない。慣れていないせいで、乳液と指の刺激に、彼女は唇を噛みながら全身を震わせ、それが苦痛なのか快楽なのか判別できないようだった。

数秒止まると、指ははっきりと収縮する力を感じ取った。そして本能的に押し出そうとする圧迫感も。実際に彼女の体内に入ったわけではないのに、指からは絶え間なく快感が伝わってきた。精神的な悦びなのか、それとも本当に肉体的な感触なのか...