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958話

「うん、公式なやつ。この種の観光ルートは危険度が高いし、許可証を取るのも難しくて、現地の許可が必要かどうか、保険の加入とか、色々と面倒なことがあるんだ」

私は一つ一つ頷きながら言った。今はまだ計画段階で、主に彼らに参考として話し、意見を聞いているだけだ。

物事が決まれば、後の問題は一つずつ解決していけばいい。

かなり話し込んだが、おそらく嬉しかったのか、お酒もかなり飲んでしまった。ここのシェフの腕がいいのか、それとも放し飼いの兎や山鶏の味が良かったのか、かなり食べてしまった。煮込みスープに清蒸、炒め物まで全て平らげてしまった。

みんなが満足して食べる様子を見て、私も自然と嬉しくなった。...