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812話

肌に鳥肌が立ち、一瞬氷の穴に落ちたかと思えば、次の瞬間には火の海に投げ込まれたような感覚に襲われる。しかし精神的には、これまで一度も経験したことのない快感が湧き上がってきた。その快感が身体にも伝わり、肉体もこの虐待めいた刺激を快感として受け止めていく。確かに効果てきめんで、そう長くもなく、もう持ちこたえられなくなってきた。

彼女は私の反応から、私が限界に達したことを見抜いたのだろう。爆発寸前のところで、手を離し、口を開き、引き下がった。体は緊張から解放されたものの、精神的には満たされない虚しさが残り、思わず自分で手を伸ばして扱き始めた。

その手を彼女に押さえられ、私が見つめる中、彼女はワイ...