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797話

「そんなに直接的なのね、唐薇は」蛋糕を掴んで部屋中を追いかけてくる。

綺麗に飾りつけられた部屋は、ほんの数分で完全に荒れ果ててしまった。至る所にケーキが散らばっている。テーブルの上に、床に、壁に。あの三段重ねの大きなケーキもすぐに投げつくされ、飽きた者は周りのテーブルにあったケーキに手を伸ばして投げ続けた。

騒ぎ疲れて、みんなが床に座り込んだり、テーブルに寄りかかったりして休んでいる頃には、全員がケーキまみれになって、もはや元の姿が分からないほどだった。お互いの滑稽な姿を見て、全員が「ハハハ」と大笑いした。

みんな思いきり楽しんだ後、少し休憩を取ると、韓清霜が真っ先に立ち上がってトイレに...