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746話

「兎を見なければ鷹を放たず」ということわざがあります。私は予め用意していたカードを取り出し、そっと渡しながら「ありがとうございます、局長。ご心配なく、弊社は確実に基準を満たしております」と言いました。

謝民は躊躇うことなくカードを受け取り、堂々とブリーフケースにしまい込むと、口調を変えて「君がここで保証するなら、それに陸さんや甥っ子も口添えしてくれているし、私も人情を無視するわけにはいかないな。これも政策に応える民間企業支援の一環だ。こうしよう、明日にでも人を寄越して受け取りなさい!早く営業を始められるだろう」

「ありがとうございます、ご配慮とご支援に感謝します!もう一杯お付き合いください...