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726話

「僕はそのカードを見たことがある。これはまさに同じ人物の書いたものだ」霍立翔は断言した。

この手紙が来るとは全く予想外だった。何が起きているのかもわからないし、元々は霍立翔の反応を見るつもりだった。彼がカードを見ていなければ、粱玉珍のために秘密にしてくれるかもしれないと思ったが、今となってはその可能性はなさそうだ。しかし、これは図らずも粱玉珍が当初、霍立翔にも私にも嘘をついていたことの証明になる。手紙のやり取りができるということは、ただの友人ではないということ。そうであれば、この筆跡を見た人が忘れるとは思えない。

今や霍立翔どころか、私自身も訳がわからなくなっている。粱玉珍という女は一体何...