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602話

あの二本の滑らかな長い脚は、雪のように白く、丸みを帯びていて、思わず抱きしめてキスしたくなるほどだった。見ていると、さっき消えかけた炎が再び激しく燃え上がる。体を横にして、秦雪に向き直り、笑みを浮かべながら布団に隠れた彼女の艶やかな体を見つめた。

「何よ、そんな目で」

私の視線に気づいた秦雪が、少し警戒するように言った。

「どうだと思う?」

私は布団の端を引っ張り、まるでお菓子をねだる子供のようにした。

「いい加減にしなさいよ」

秦雪はつい先ほど体力を回復したばかりで、まだその気になれないようで、私が持ち上げた布団の端を押さえつけた。

「まだまだ終わってないよ」

私は布団をつかみ、体を翻して...