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556話

私は心の中で思っていた。おそらく彼の揺るぎない姿勢、そして隠し立てのない態度こそが、沐心如の心を掴み、二人が一緒になれた理由なのだろうと。

少し酔いが回り、料理を片付けた後、ソファでくつろいでいると、周倉が沐心如を挑発的に誘い、私と天成の前で愛を示す姿に、少し羨ましさを覚えた。二人が口づけを交わし、絡み合う様子に、何だか胸がざわついた。

後に周倉は私と天成にも同じようにしてみろと煽ってきた。口では拒否し、彼と言い合ったものの、実は心の中では期待していた。天成もまた勇気を出して、周りを気にせず私を愛してくれることを。幸い、今回の天成は私を失望させなかった。大胆に私を抱き寄せ、熱い口づけを交わ...