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488話

言葉を飲み込むしかなかった。夢潔を知る私は賭けに出ることにした。看護師について中へ入る。

部屋の中は明るく、目が慣れず、まぶしくて開けられない。数秒経ってようやく慣れ、目を開けると、壁にはたくさんの照明が見えた。

「こちらです」前を行く看護師は私が立ち止まったのを見て、ガラス張りの一室へと誘導した。

部屋は全面ガラスで仕切られ、中には多くの医療機器が置かれているのがはっきり見える。ここが小さな病院だと言われても驚かないが、こんな大きな屋敷の中にあるとなると、余計な想像をせずにはいられない。心の中の不安がまた膨らみ、ここで人体実験でもしているのではないかと思った。

心配はあったが、一度入...