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451話

私が断固として断ると、彼も無理強いはしなかった。代わりに明日一緒に山に登って、少し獲物を仕留めて持ち帰らせてくれると誘ってくれた。

村があまりにも貧しかったため、昔は農閑期になると、三人か五人ほどで犬を連れ立って山に入り、野ウサギやキジなどを捕まえていたものだ。獣道に細い網を張り、訓練された犬たちは獲物を罠へと追い込む術を心得ている。犬に追われた獲物は慌てふためいて、容易に網にかかってしまうのだ。今では村の人も少なくなったが、年配者の話によると、昔は祭りや行事があるたびに、大勢の人が棒を持ち、十匹以上の犬を連れて、奥山へイノシシ狩りに出かけたという。村人には猟銃がないから、竹の先を尖らせて穴...