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413話

痛みも苦悩もある。だが、妻を差し出して交換するなんて絶対に無理だ。そんなことをしてまでこの地位が欲しいとは思わない。運命に身を委ねるしかない。今はまだ負けたわけじゃないと自分を慰める。

その後の二日間、落ち着かない気持ちが続いた。肖陽の言葉が頭から離れず、あの不愉快な笑みが脳裏に浮かぶ。時折、非人間的なことを考えてしまう自分がいる。妻を彼に差し出したらどうなるか、その得失を天秤にかける。だが、すぐにその考えを打ち消した。

そんな畜生のような考えを巡らせ、自分を呪っていた時、突然電話が鳴った。見ると妻からだった。椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。まさか心が通じて、今自分が何を考えているか...