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405話

「これらの写真をどうするつもり?」と私はわざと聞いた。実は彼女が喜んでいる様子を見て、すでに残すことに決めていたのだ。

こう尋ねたのは、ただ彼女を驚かせて仕返しがしたかっただけだ。私に相談もせずにこんな写真を撮り、嘘までついたのだから。

私の質問を聞いて、妻は私が処分すると思ったらしく、少し名残惜しそうだった。だが私の真剣な表情を見て、諦めたように弱々しく「好きにしてよ」と言った。

「本当に?」私は彼女をじっと見つめて、真剣に尋ねた。

妻は私を一瞥すると、黙ってうなずいた。

「全部燃やしても、後悔しないよね?」と私は率直に言った。

「そこまでする必要ある?」妻はやはり策にはまった。写真へ...