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339話

「外で、こんなことするなんて初めてだ。前は考えもしなかった、考える勇気もなかった。なぜだろう、最近は何でも考えてしまうし、試してみようとさえする」

彼女も素直になった。以前のように拒むことはなくなった。これが一年前、いや半年前だったら、絶対にあり得なかった。きっと彼女は白い目で睨むか、「変態」と罵って、振り返りもせずに立ち去っただろう。

僕は情熱と期待に満ちた眼差しで、彼女を見つめた。彼女は誰かに見られるのを恐れているようで、しきりに左右を見回し、人がいないことを確認してようやく安心する。遠くから見られたところで、ここからでさえはっきり見えないのに、それでも彼女は怖がっていた。

欲望に突...