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317話

仕事がいきなり順調になって、良い案件が私の手に渡されるようになった。どういうことなのか、私にはもちろん分かっていた。状況は変わったものの、肖陽に対して感謝の気持ちなど抱いてはいなかった。

忙しくなって自由な時間は減ったが、それでも毎日欠かさずネットで知り合った見知らぬ女性とチャットを続けていた。彼女も毎日決まった時間にログインしては、決まった時間に去っていく。私は彼女が何の仕事をしているのか、なぜそれほど時間に厳しいのかと心の中で推測し続けていた。遠回しに聞いてみたこともあったが、彼女は口が堅かった。

チャットをしていると、彼女は感情豊かな人だと感じる。時には無邪気で、陽気さに溢れ、またあ...