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245話

「彼女の表情が見たい」と思い、上体を起こして、かけていた布団をめくった。

ほの暗い光が差し込み、ようやくあの夢にまで見た雪のような肌を目にすることができた。彼女は真ん中に挟まれ、私よりも熱を持っていた。額や首筋の髪は少し湿り、全身に薄い汗が浮かんでいて、灯りに照らされると、一粒一粒の真珠のように光を反射していた。

彼女はすでに蒸し暑さに耐えられなくなっていたのだが、心の奥の恥じらいから必死に我慢し、口に出さなかったのだ。涼しい風が吹き込むと、彼女の強く寄せられていた眉が緩み、私はその隙に激しく突き入れ、ぴったりと密着したまま引かなかった。さっと緩んだ眉はすぐに再び寄せられ、小さく開いた口から...