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227話

「ようやく給料日が来て、しかも結構昇給していた明細を見て、もう最高だった。すぐに妻に電話して吉報を伝えると、彼女は喜んでお祝いしようと言ってくれて、もちろん嬉しく承諾した。

給料日はいつだって気分が晴れるものだ。ましてや昇給までしたんだから。興奮しながら退勤時間を待っていたところ、肖陽が突然オフィスに入ってきた。あの晩以来、ほとんど接触がなく、この数ヶ月会っていなかったので、彼のことをほとんど忘れかけていた。

他の上司なら接近するチャンスかもしれないが、肖陽に対しては好感を持っていない。それに妻も彼から距離を置くよう言っていた。高玥と結婚してからは会社での噂話は減ったものの、数年ここで働い...