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209話

「さっき欲望を発散したばかりなのに、彼女が包み込んでいる丸みを帯びた部分や、ゆっくりと履いていく下着、ストッキングを見ていると、またそれを脱がせたい衝動に駆られた。

身支度を整えた後、私は梁玉珍が脇に放り投げたステージ衣装を指さして「これはどうする?」と尋ねた。

「家に持ち帰って洗えばいいわ」と梁玉珍は鏡に向かって髪を整えながら言った。濡れてしまった袖を衣装の中に包み込んで丁寧にたたむと、彼女は慎重に「先に出て様子を見てくる。誰もいなかったら呼ぶから」と小声で言った。

冷静さを取り戻した私も、無謀なことはできなかった。もし誰かに見つかれば、二人とも逃げられない。私は頷いて同意した。

梁玉...