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195話

彼女の動きに合わせ、私の心もまた躍動した。

女というのは、一度欲望に火がつくと男以上に求めてくることがある。彼女は腰を動かすごとにその力を増し、私の下半身はしびれるほどだったが、それ以上に湿った心地よさがあった。

ドリルが地中に潜り込み、石油が空高く噴き上げるように、奥底まで突くたびに彼女は眉間を緩め、満足げな表情を見せる。そして引き際には物足りなさが浮かぶ。私は彼女の顔と下半身を交互に見つめ、桃の花びらが天を突く柱を包み込む様子と、その度に変わる彼女の表情の一つ一つをはっきりと捉えていた。

真っ直ぐ腰を立てていると疲れるもので、数分で力尽きてしまう。彼女は身を屈め、両手で体を支えながら...