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1757話

もう何回間違えたか覚えていない。酒に酔って東西南北もわからず、自分がどこにいるのかさえ定かではない。目の前には笑いながら逃げ回る女たちと、彼女たちの賑やかな声だけが残っている。

またひとり捕まえた。頭はすっかり酔いで混乱し、もう見分けがつかないが、それでも手を伸ばして触れてみる。柔らかい胸、長い髪…とっさに「ミャオミャオ」と当ててみた。ミャオミャオは髪が長かったことを覚えていたからだ。

「あら、ボス、また間違えちゃったわ!私はシャンツァオよ。ミャオミャオはあっちにいるわ」

「また間違えた?」驚きながらブラジャーを開け、げっぷをしながら言った。「お、お前、嘘つくなよ。お前がミャオミャオだろ...