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1707話

「彼女」

目の前の光景に、信じがたく、抗いがたい気持ちが入り混じる。心の中の二つの声は、今もなお決着がついていない。このまま止めようと、パソコンの電源を切ろうと手を伸ばすが、何度も途中で止まってしまう。

だが向こうは私の葛藤など関係なく進み続ける。楊旭のさらなる挑発に、妻は少しずつ欲望に屈していき、徐々に体の力が抜けてベッドに横たわり、目を閉じ、欲望の海に迷い込んでいく。

チャンスが熟したと知ると、楊旭の手がふくらはぎから優しく撫で上げ、唇もすぐに続いて、一路撫で、キスしながら上へと這い上がる。妻の胸が上下し、小さな喘ぎ声を漏らし始める。

妻が気づいていないのか、もはや止められないのか...