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1689話

「私は自分が罪人のような気がする。

高玥の激しい感情を理解しているし、彼女の頑なさも分かる。この数年間、彼女は御風のために昼夜問わず働き詰めで、何事も自ら率先してやってきた。今日の御風があるのは、彼女の献身があったからこそ。御風のためなら何もかも捨てられるほど、感情がないなんてことがあり得るだろうか。

御風のためなら、彼女は情熱を持ち、苦労も厭わない。すべてが順調に進んでいく中、つい先日も彼女は来年会社を上場させるべきかどうか、そのリスクと利点を一つ一つ整理して私に見せてくれた。彼女は未来に希望を抱いていた。なのに今日、突然私が御風を売却すると言い出したのだから、誰だって耐えられないだろう、...